iPhoneの小説を書くアプリ『eブックメーカー』の使い方
本格的な小説に
iPhoneで小説を読んだ経験のある人は結構多いと思いますが、小説を自ら書いた経験はありますでしょうか。「携帯小説」なんてジャンルが流行ったいま、iPhoneさえあれば誰でも簡単に小説が書ける時代になったのです。しかも、公式に売られているような”本格的な”小説が書けてしまうんです。
そんな小説が書けてしまうアプリがこちらの『eブックメーカー』です。
※この記事に掲載されているアプリは記事を書いた時点での価格・情報となります。場合によっては価格が変動・ストアから削除されている可能性がありますのでApp Store、Google playでお確かめください。
使い方
タイトルを決める
小説を書くにあたってまず最初に決めるのが「タイトル」です。新規作成ボタンを押すとタイトルなどの情報を記入するページが現れるのでそれぞれ埋めていきます。
タイトルなどはあとでいつでも変更することができますが、最初になにかしら記入しておかないとセーブができないので適当に埋めておきましょう。「タイトル」、「作者」は必須記入項目のようです。
中身を書いていく
タイトルが決まれば次は早速小説の中身を書いていきます。ひたすら文章を書き連ねていくだけなら簡単なのですが、見出しの付け方などが多少わかりづらいので説明しておきます。
こちらが小説を書く部分の全体的なインターフェイスです。
「タイトル」とかかれたボタンは、先ほど設定したタイトルや作者名などを編集することができます。
まずは早速、鉛筆マークのボタンを押して小説を書いていきましょう。
画面真ん中にある大きなエリアが小説の中身を書いていく部分です。その下にあるボタンは見出しなどをつけるときに便利な機能です。文章を書くだけなら大きなエリアにつらつら書いていけばいいのですが、小説ですから本格的な見出しもつけたいですよね。そこでこのボタンが活躍します。
見出しのつけかた
全角スペースを空けるボタンや見出しを付けるボタンを押しても見た目的になにも変わることはありません。ボタンを押すとタグが「コピー」されるだけだからです。コピーされたタグを貼り付けるためにも本文を書く大きなエリアに貼り付けていきましょう。
- 全角スペース
本文中に全角スペースを空けることができます。ペーストする1つ分の全角スペースが空きます。
- <h>タグ
<h>は見出しを付けるタグです。貼り付けると<h2 id="sec-1″></h2>というタグが出てくるので、<>と<>の間に見出しになる文章を書きましょう。
例:<h2 id="sec-1″>第一章</h2>
<h2 id="sec-2″>第二章</h2> など
- <ruby>タグ
<ruby>タグは文字にふりがなをつけられるタグです。貼り付けると<ruby><rt></rt></ruby>というタグが出てくるので、必要な箇所に文字を入れていきます。
例:<ruby>〇<rt>◎</rt></ruby>
〇=ふりがなをつけたい文字 ◎=ふりがなとなる文字
目次の編集
このアプリではスマホならではの一発でジャンプできる目次機能も編集することができます。最初のメニュー画面に戻り、鉛筆マークの隣にある三本線のボタンを押しましょう。
画像のような画面が現れると思いますが、今度は最初からなにやらタグらしき文字がたくさん書かれています。このページはタグの知識が多少無いと面倒なので、どうしても目次をつくりたい場合以外はスルーしても問題ないでしょう。
目次を追加したい場合はまず<a href="chapter1.xhtml">-</a>という部分を探します。その以下に目次となるタグや文章を打っていくのですが、この時もタグボタンが便利です。
- <ol>タグ
<ol>タグは段落のタグです。ペーストすると<ol></ol>というタグが打ち込まれます。
- <li><a href=>タグ
<li>タグが段落の項目のタグで、<a href=>がリンクを貼るタグです。ペーストすると<li><a href="chapter1.xhtml#sec-1″></a></li>というタグが打ち込まれます。
<ol>と<li>タグはセットで使うタグで、<li>で項目を作っていき、<ol>で全体を囲みます。
例:<ol>
<li><a href="chapter1.xhtml#sec-1″>第1章</a></li>
<li><a href="chapter1.xhtml#sec-2″>第2章</a></li>
</ol>
このとき注意しておきたいのが、2つめの項目以降からはタグの数字の部分を変えなければいけないことです。まずは見出しの部分の数字を変えておく必要があります。
さきほど小説の中身の書き方で説明した見出しの付け方で、<h>ボタンを押してコピーし貼り付けると<h2 id="sec-1″></h2>というタグが打ち込まれましたが、見出しを増やすにつれ数字も大きくしていく必要があります(数字でなくてもいいのですが説明がしやすいので)。
書き換えたら<li><a href="chapter1.xhtml#sec-2″>第2章</a></li>のように#以降の数字を見出しのidと同じにしておきましょう。
表紙を設定
小説のブックカバーのように表紙を設定して置くこともできます。目次を編集するボタンの隣にある四角いボタンを押してみましょう。カメラロールに保存してある写真や画像を表紙に設定することができます。
以下のアプリではブックカバーをそれっぽく作成することもできます。
iBooksと連携
小説を書く基本的な部分は以上で終わりなのですが、このままではまだタグだらけで小説とは言い難いです。ということでiPhoneの標準アプリでもあるiBooksと連携して製本してみましょう。
まずは『eブックメーカー』のライブラリに戻ります。
直接iBooksと連携する方法と、メールで送信してiBooksで開く方法があります。
- iBooksと直接連携
本のマークを押すと「本を選んでください」と表示されるので「OK」を押し、連携したい小説を選びます。
連携可能なアプリが表示されるので「iBooksにコピー」を選択します。
- メールで送信
メールマークのボタンを押すと同じように「本を選んでください」と表示されるので、送りたい小説を選ぶとメールの送信画面が出てきます。
△メール送信画面
△メール受信画面
友だちなどにメールで小説を送りたい時に便利です!
完成形
iBooksで小説が開かれると以下のようになります。
△iBooksのホーム画面。設定した表紙もちゃんと表示されています!
△タイトル画面
△小説本文
目次はこんな感じ。
本格的な小説形式になっていますね!これなら誰でも簡単に実際に売っているような小説を作り上げることができます!とても夢の広がる小説アプリですね。
注意点
このアプリを使う上でいくつか注意点があります。
- 『eブックメーカー』アプリに完成形が見れるプレビュー機能がない
- 縦向きに数字を表示させたい場合は全角で打つ必要がある(英語も同じ)
- 加筆したり更新した小説をiBooksに転送させる場合は、一度iBookに入っている同じ小説を削除してから転送させないと内容が更新されない
まとめ
タグを扱わなければならなかったり、小説作成中にプレビューができない、更新させるのに一度同じ小説を削除しなければいけないなど、最初はわかりづらかったり手間がかかったりするところも多いアプリですが、完成した小説は本当に出来の良いものなのでとても嬉しくなります。使い方さえ慣れてしまえば手軽に一本の小説を書きあげることもできるでしょう。友達に披露すれば口コミで小説デビューの道が開ける…かも?
ディスカッション
コメント一覧
こんにちは。
改ページをしたいのですが、そのような機能はないですか?
おっちー、さんコメントありがとうございます!
簡単に改ページできる機能は無さそうなので、地道に次のページになるまで改行していくしかなさそうですね。ただ、改行するだけだとリーダーアプリで見た時に綺麗に改ページされないのが難点ですが…。
そもそも全角スペースを押しても、スペースが空きません。空けたい場所をタッチすると、キーボードが開いてしまい、スペースを空けられません。
コメントありがとうございます!
記事を書いた時には使えていたんですけど、いまは使えなくなっていますね…。恐らくアプリが最新のOSに対応してないんだと思います。