Old Man’s Journey
どうも、おにくちゃんです。
今回ご紹介する『Old Man’s Journey』は、おじいさんの記憶を巡って旅するパズルアドベンチャーゲームです。数々のパズルを解きながら、美しいビジュアルの世界を旅していきます。おじいさんの人生を描く心揺さぶる物語が楽しめますよ!
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ゲーム概要
『おじいちゃんの記憶を巡る旅』はパズルアドベンチャーゲームです。

見ての通り、淡い色使いと、建物や人物などが手描きで丁寧に描かれているのが印象的なビジュアルをしています。個人的にはかなり期待していたゲームの一つで、ようやく日本のApp Storeでもリリースされることになりました。
ゲームの流れ
一枚の手紙から物語が始まる
ストーリーは一枚の手紙から始まります。


と言っても、テキストやセリフによるストーリー展開があるわけではありません。文字があるとどうしてもストーリーが揺るぎないものになってしまいますが、文字が無い分、好きなようにストーリーを頭の中に巡らすことができます。
基本操作
手紙を読み終わったおじいさんは、旅することを決心します。

チュートリアルがあるわけではないので最初は戸惑いそうなものですが、ポイント&クリック・アドベンチャーゲームのように移動させたい場所をタップすることでおじいさんが動いてくれます。おじいさんを移動させる以外にも、背景や物をタップすると動きや音の演出を見ることができます。
丘(山)と丘の接地面も移動ができます。

本来なら、この視点から見た丘だと移動にそれなりの時間が掛かりそうなものですが、ゲームなので丘から丘に小ジャンプのような感じで移動できます(そして、この丘の移動がこのゲームの肝に)。
おじいさんの記憶
ゲームの中間地点まで達すると、おじいさんの記憶を垣間見ることができます。

とあるパーティーで綺麗な女性と出会った記憶のシーンでしょうか。ショートムービーがあるわけではないですが、人物や背景がわずかに動いて綺麗なシーンを演出してくれます。
パズルを解く
そして、これから本番を迎えていきます。

まず、上の画像を見る限り、おじいさんの進む道がありません。おじいさんの進むべき方向は画面の上側です。この状態では、何をどうしても行ったり来たりを繰り返すだけです。
ここからパズル要素が出てきます。


実はこの丘、動かせます。丘をタップ(長押し)しながら上下にスライドさせると地面を動かすことができるんです。そして、動かした丘が奥や手前にある丘と繋がるとおじいさんの移動が可能になるわけです。丘同士が繋がると、黄色いラインの上に接着点が表されます。
一つ注意点は、おじいさんが立っている地面は動かせないということです。

おじいさんが立っている地面を動かそうとすると、黄色い斜線が出て動きません。地面を動かしたい場合は、必ずおじいさんを別の丘に移動させてから動かす必要があります。この辺もパズル的な要素の一部で、おじいさんを上手く移動させておかないと、動かしたい地面が動かせないという場面が出てきます。
家の屋根もルートの一つです。

上の画像のような場合だと、繋げられる丘が無いので詰んでしまったように見えますが、移動できるのは丘や山だけではありません。
こうすることで、さらに上へと移動が可能になります。

△丘と屋根をくっつける

△おじいさんが移動可能に!
パズルを解いておじいさんを進めるだけでなく、旅の途中では様々な出会いがあったり、情景を眺めることができます。パズルの途中であろうと、トラックに乗ったおじさんがそこらへんを走っていたり、家のドアをタップすると人々がお出迎えしてくれるなど、日常の中にパズルが組み込まれたような世界観があります。そこらへんも含めて、非常に作り込まれている印象を覚えました。
記憶の物語が進む
そしてまた、中間地点ではおじいさんの記憶を眺めることができます。

このゲームの主人公はおじいさんです。もちろん、おじいさんの移動は徒歩で、ダブルタップをしようと走ることはできません。まぁ、急におじいさんが走り出したら雰囲気ぶち壊しですが…。
しかし、私はおじいさんの意外な一面を見てしまいました。

△意外とアグレッシブ!
そう、おじいさんは川(滝)を豪快に滑り落ちるんです。これが自ら落ちて川を下っているのか、プレイヤーが「ここに移動しろ!」と指示しているからしょうがなく川を下っているのかわかりませんが、おじいさんもやる時はやる男だということがわかりました。さすが海の男。
川もパズル要素の一つ
しかし、この川も行く手を阻む時があります。

上のような画像の状態だとどうしても川から落ちてしまい、進みたい方向に進むことができません。海の男でも、激流の川には勝てなかったようです。
そんな時は知恵を使って進みましょう。

画面上部に丸い回転レバーがあるのが分かると思います。実はこれを回すと、川に橋を架けることができるんです。丘や山を動かしておじいさんを進めるだけでなく、こういったギミックを使いながらパズルを解いていく楽しさもあります。これなら誰でも激流の川を渡ることができますね。
船のギミック
他にも、船を自ら動かして乗船するギミックもあります。

△船をタップしたまま動かすと自由に移動させられる

△着船
「おじいさん船舶免許持ってるの!」と思いましたが、彼は海の男でした。すいません。
物語のクライマックスは…
そして、ストーリーは幸せな記憶と共に進むと思いきや…

まとめ
世界観・パズル共に素晴らしい作品でした。期待感が強かっただけに、”逆に期待感を超えられない”なんてこともありがちですが、しっかりと期待以上の内容が詰まっています。パズルの難易度が易しめではありますが、パズルゲームとしてありそうで無かった斬新なスタイルが印象的です。雰囲気だけでは終わらない楽しさが詰まっているパズルアドベンチャーゲームです!
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